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コールドトレーニングを始めました [その他]

ビム・ホフもすなる「コールドトレーニング」といふものを、我もしてみむとてするなり。

ということでコールドトレーニングなるものを始めてみた。
冬に素足にワラーチで走ると霜焼けになったりするので、それを回避したいというのが理由。
このトレーニングを積み重ねることによって寒さに強い身体になるらしい。
↓こんな感じ。
PB182668.JPG
「北極圏でショートパンツ一丁にサンダルでフルマラソン」
「氷漬けになって1時間半、座り続ける」
「氷山が浮かぶアイスランドの湖で泳ぐ」
これらは、すべて還暦間近の男がやり遂げたことです。
Amazonの『ICEMAN 病気にならない体のつくりかた』内容紹介より


一見トンデモ的な香りが漂うのだが、
本の帯にある「最新医学が証明した自律神経を都合よく操る方法」という文句に惹かれた。
「最新医学」とか「科学的に」とか「人間工学に基づいた」とかは眉唾だと常日頃思っているけど、
自律神経を操る?何それ凄い!と思い、とりあえず読んでみることにした。

簡単に説明すると、
身体を(徐々に)冷気にさらすことによって、褐色脂肪を増やす。
この褐色脂肪が脂肪を燃やし身体の暖房スイッチが入り寒さに耐えれる身体に変わっていく。
ということらしい。
このコールドトレーニングで大切なことは、
細胞内のミトコンドリアにより酸素を届けさせるために、同時に「呼吸エクササイズ」もすることだという。

具体的には30回ゆっくり呼吸をするのを1セットとして、
29回目の呼気を吐き切り、30回目の吸気は出来るだけ吸ってから再び吐き切り息を止める、
というのを何セットかするというもの。

そしてこの「呼吸エクササイズ」の後に呼吸のペースを保ちながら、
「コールドトレーニング」に移行する。
最初は水シャワーを1分浴びればよい。
簡単なようだけど今の時期、水はけっこう冷たい。
真夏のプール前のシャワーでも冷たく感じるのだから当たり前っちゃ当たり前か。
この本の中ではシャワーの温度を温かいお湯から徐々に下げていく方法をおススメしているので、
最初はそのように徐々に慣らしていくのがいいのかもしれない。

物は試しで始めてみた。


私が始めたのが11月の中旬。例年よりは暖かいので始めるには良い季節だったかも。
と言っても始めの頃は水のような鼻水が出てきて風邪ひいたかな?と思うくらいだった。
この水シャワー以外の普段の生活でも薄着気味だったのがいけなかっただろう。
これから始められるひとは、
お湯シャワーから温度を徐々に下げていくのと、シャワー以外の時は暖かく過ごすことをおススメする。

「コールドトレーニング」と「呼吸エクササイズ」に欠かせないのが、
「覚悟を決めた熱心な取り組みコミットメント」だという。
今の自分に足りないのは、この部分だと思う。
いつ水シャワーを浴びているのかというと、
ランニングを終えた後クールダウンと汗を流すのとを兼ねてやっている。
だから、走らない日はコールドトレーニングはしていないことになるので、
毎日ではないしランニングもサボりがちなで熱心に取り組んでいるとは言えない。

だけど、段々水シャワーの冷たさに慣れてきつつあり(浴び始めが一番寒いけど)、
手足の冷えも例年よりマシな気がしている(最近暖かいのでそのせいかもしれないが)。
そんなに急に褐色脂肪も増えないとは思うので、走る回数を増やしつつ水シャワーも増やしていきたい。

なぜこのコールドトレーニングに惹かれたかというと、
昔友人に連れていってもらった九重高原の寒の地獄という冷泉に浸かった経験があったからだ。
ここは夏季しか営業していないのだが、その夏の間でさえ冷泉に浸かるのは寒かった。
ボイラー室が隣にあって、冷泉に入ってはボイラー室で暖まりを繰り返すのが良いとされている。
その夏以降、たまーに思い出したように水シャワーを浴びていて、その気持ち良さを知っていたので、
コールドトレーニングもやってみよう!という気になったのだ。

更に遡って保育園の頃。
あまり褒められた経験がない私が保育園の先生に薄着を褒められたことがあった。
ただ単に親の衣替えの時期が遅かっただけの話なのだが、
たまに褒められれば調子にのるのが保育園児というもの。
その冬は半袖半ズボンで保育園に通うことになる。
寒くなかったのかと問われれば、すっごく寒かったよ!
ただのやせ我慢だったからね。否定されて意地になったという側面もある。

褐色脂肪は新生児には多く低温下でもすぐに身体が温まる。
9か月もするとほとんど失われ大人になると40~50グラムしかなくなって中年以降は更に少なくなる。
これは温もりと快適さをもたらした衣服や寝具などの影響かもしれないという。
とすれば、やせ我慢にしても一冬半袖半ズボンで過ごせたのは、まだ新生児に近かったためだろう。

また明治時代のアイヌモシリ(北海道)でのお話。
和人(日本人)に侵略されて、すっかり誇りを失った若者を見て、あるアイヌの婆さんは、
「昔のアイヌは強かった。真冬でもすね毛にツララを下げて平気で歩いていたのに」と言ったとか。
真冬の北海道でスネをさらして(しかもツララを下げて)歩くなんてスゲーなと思っていた。
大袈裟な昔話とか神話の世界のお話(神足歩行術もしかり)に聞こえるけど、
それを現代でやってのける人がいた。

それがICEMANことビム・ホフというオランダ人だ。
R-1ヨーグルトのCMにも出たことがあるらしい。そー言えば加瀬亮と並んでたような気もする。
ICEMANは裸で雪山を登る健康法で健康だけど、一般人は手軽にR-1ヨーグルトを飲んで健康になろう!
みたいな感じのCM。
CMではトンデモ扱いされてるけど、
コールドトレーニングで誰でもICEMANになれるというのがビム・ホフの主張だ。
誰でもというのが魅力的じゃないか。
ヴィム・ホフ・メソッドを実践した難病患者を含む一般人がショーツ一丁でキリマンジャロに登頂成功、
といった事実もあるのであながちウソではなさそうだと思って、始めることにした。

自分の場合は最低限、ワラーチで走って霜焼けにならないことが目標。
冷え性が改善して真冬でも普段から薄着で過ごせるようになれれば、なお良いし、
できれば昔のアイヌのように強くなりたい、という野望も持っている。

関連記事『2年目のコールドトレーニング』




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コメント 2

こばすけ

おお・・・おむすびさん、ICEMAN購入されたのですね~。
僕は立ち読みだったので、とんでもなく浅~い理解で水シャワーと(例年と比較して)薄着にして過ごしています。
呼吸とか、色々あるのですね~。やっぱり買って読みたくなってきました・・・・!
本は、本当色々知れて楽しいですよね~♪
by こばすけ (2018-12-07 19:26) 

おむすび

>こばすけさん
購入してなくて図書館で借りてきました。
購入して手元に置いて何回も読み直すのがいい本かなと読んでみて思いました。
呼吸法もコールドトレーニングも簡単なものなのでいつでも始められますが、
やはり続けるための動機付けが大事みたいです。
だから難病患者の方が真剣に取り組むのでしょうね。
僕も少しずつ効果を感じているので、続けられそうです。
できれば「普通」に薄着で真冬を過ごしてみたいと思いますw
by おむすび (2018-12-07 20:12) 

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