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「軽く」から「スムーズ」へ [ランニング]

『BORN TO RUN』のカバーヨ・ブランコの教え、
「楽に、軽く、スムーズに・・・」の、
「楽に」は尻の穴を締めることでインナーマッスル優位になりリラックスしてある程度走れるようになり、
現在は身体の縦横アーチを作ってバネを使って「軽く」走る練習中であるのだが、
この「軽く」を習得していないにも関わらず、
その先の「スムーズに」へ進まざる得なくなった。

先日の81㎞走で水ぶくれになった左足の小趾球の擦れの痛みが再び現れたのだ。



81㎞走の後、80㎞以上走っていて痛みを感じることはなかったので安心していた。
痛みが出た時の走りとそれ以外の時の走りの違いを考えてみたところ、
トレランバッグを背負ってというのが怪しいのでは?と思うようになった。
ランニングの位置づけを「移動手段」としているので、
荷物を背負ったら走れないとなっては走る意味が半減してしまう・・・・。
これはなるべく早く解決しなければいけない問題だと認識する。

81㎞走の時も痛みが再発した時も、どうすれば痛みなく走れるのかは試していた。
そのひとつの答えが小指まで使って前足部全体で着地するというものだったのだが、
(右足はそれで対応できて水ぶくれは出来ずに済んだので正解ではあったと思う。)
もうひとつの答えが「思っているよりつま先で」、
「思っているよりも強く踏み込んで」着地するというものだった。

身体のバネというものは自分が思っていたよりも硬いらしい。
その硬いバネを効率よく使おうとするならば、
ある程度以上の力でバネをしならせなければならない。
そこで強い踏み込みが必要になるのではないかと思われる。
この走り方がハマると、確かに小趾球の擦れは発生しない。
つま先で強く踏み込んだ後は(今のところ)身体に任せている。
(どう動いているかは思い出せないけどスムーズ感はある。)

だけどスピードが出過ぎて鼻呼吸では酸素を賄いきれなくなるし、
使い慣れていない筋肉を使うせいか疲れて長い時間走れない。
普段のランニングの中で少しずつ習得していくしかなさそうだ。

この動きが「スムーズに」へつながる動きなんだろうなぁと漠然と考えている。
よりバネを使うということは「軽く」の要素もあるので、
「軽く」と「スムーズに」は同時に習得すべきものなのだろうか?
カバーヨ・ブランコは別ものというニュアンスで言ってそうなので、
あるいはもっと別の「スムーズに」があるのかも知れない。

足裏の痛みを回避するために、
「より強く踏み込んでより速く走る」というのは矛盾しているようだけど、
体感したことを信じてしばらくこの走り方を練習してみたいと思う。

この手の話は習得した後じゃないと本当に理解できないので、
分かりづらい文章になっていて申し訳ないけど、
これが精一杯の説明ですwごめんなさい。



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足の小指と「おおきなかぶ」のねずみ [ランニング]

先日の長距離走で左足の小趾球に水ぶくれができて走れなくなった時に、
歩きながら、あぁこれは「おおきなかぶ」のお話みたいだなぁ、と思った。

「おおきなかぶ」は絵本になっていて、
そう言えば見たことがあるという人も多いだろうと思う。
↓この絵本が有名だろう。

けど田島征三さんのコッチの絵本の方が好き。

内容はというと、

おじいさんの畑に大きなカブがなって、それを引き抜こうとするおじいさん。
一人では抜けないので助っ人におばあさんを呼ぶ。
それでも抜けなくて、おばあさんは孫を呼ぶ。

これの繰り返しで、
カブをおじいさんが引っ張って、
おじいさんをおばあさんが引っ張って、
おばあさんを孫が引っ張って、
犬が孫を引っ張って、
猫が犬を引っ張って、
ねずみが猫を引っ張って、
ようやくカブが抜けるというお話。

このお話のキモは、
ねずみの力は人間から見ればとても弱いけれど、
ねずみがいなければカブは抜けないという所だろう。

だから大きな仕事はみんなで力を合わせなくては上手くいかないし、
その中の一人の力が弱いからといって要らないわけじゃないよ、
各々が各々の力を出し切ることが大切なんだよ、
という幼児向けながら深い内容のお話なのだ。

で、だ。

話を左足の水ぶくれに戻すと、
その原因は着地の時に小指を使えていなかったことにある。
小趾球の擦れは左右の足に同時に感じ始めたのだが、
利き足である右足はその修正が効いて、水ぶくれにはならずに済んだ。
そのことで小趾球の水ぶくれの原因が走りながら特定することができた。

この小指が使えるかどうかで長距離走に耐えられるかどうか変わってくる。
小指だけの力は弱いかもしれないけれど、無くてはならないものなのだ。
まさに「おおきなかぶ」のお話そのものじゃないか、と歩きながら考えていた。

靴を履いているとこの小指の働きが無くても、どうにかなってしまう。
身体は効率を求めて余計な力を使わなくて済むならその力は使わないので、
靴を履くことによって小指は退化させられていってしまうのだろう。

痛い思いをしたことで、小指の重要性を認識することができた。
ねずみの力が無ければカブが抜けなかったように、
小指の力を使わなければワラーチでの長距離走という仕事は成し得ない。
前足部の全体を使っての着地をモノにして、
全身の力を余すことなく使って(できれば余裕で)1日100㎞を達成したい。

どうか、
人の足を引っ張ることばかり考えている人が「おおきなかぶ」のねずみに習って、
自分のなすべきことに全力を注げるようになりますように!
と願ってやまない。



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【まとめ】ワラーチで81㎞移動したよ【撃沈レポ】 [ランニング]

今回、81㎞をワラーチで走って歩いたダメージを検証してみる。

1番には左足の小趾球(小指の付け根)の擦れ。
水ぶくれができてそれでも歩き続けたために、
水ぶくれの中の水が逃げ場を求めて圧のかからない横に飛び出してしまった。
P5043050.JPG

走り終わった直後は土埃にまみれていて、もうちょっとひどい状態に見えた。
かなり無理をしたのかも。
逆に、人間の身体はかなりの無理にも時として耐えられるのかもとも思えた。
これがワラーチではなく靴だったなら、どうなっていたかはちょっと興味がある。

そして小趾球をかばって親指側に体重をかけたため、
母指球にも水ぶくれができた。

これで完全に走れなくなってしまった。
小趾球の擦れは30㎞地点で右足にも感じていたけど、
足指を広げて前足部全体で着地することによって、
それ以上の悪化は防ぐことができた。
左足はこの指の動きをするための筋肉が発達していないので、
前足部全体での着地ができず、
最初に着地する小趾球にストレスが集中してしまった、
と考えている。

この右足だけでもリカバリーに成功したということが、
今回、原因と対策を考える上で大変役に立った。
もし右足も左足と同じような結果で終わっていたとしたら、
「実力不足だった」「甘かった」と抽象的なまとめ方をして、
その原因から遠ざかっていたかもしれない。

この原因が当日走りながら気づけた、というのも大きい。
左足指はもう動かしたくても動かせなかったけど、
それが出来ないと痛い目に合うというトラウマを、
身体と頭に配分よく植え付けられたと思うからだ。

あれだけツラい思いをしたはずなのに、
翌日に水ぶくれの水を抜いたら痛みはほとんどなくなってしまった。
2日後には普通にランニングはできるようになってた。
これが少し自信になった。
しかもツラかった事実は脳内変換され楽しい思い出に変わって、
左足の着地問題さえクリアできれば1日100㎞走れるんじゃ?
と早くも欲をかき始めている自分がいる。

最近意識している身体の縦横アーチのお陰で、
今回は体力的には余裕をもって1日を終えられた気がする。
これに加え、つま先着地で前足部全体での着地が上手くできるようになれば、
「楽に、軽く、スムーズに、速く」を達成できるという予感もある。
今までやってきたことが間違ってなかったと実感できたことも、
撃沈しながらも81㎞移動したことの収穫だったなぁ、と思う。

ダメージの2番目としては暑熱順化と塩分不足。
暑熱順化が進んでいない状態で塩分不足に、ちょっと無頓着すぎた。
今回は塩ピーナツで塩分補給するつもりだったのにも関わらず、
それを忘れたと気づいた時点で危機感をもって対処していれば、
もう少し走れた区間があったのではないかと思う。

水分補給についてはほぼ上手くいっていたような気がする。
利根大堰までの走れない区間で時間がかかってしまって、
補給が遅れた以外はちゃんと給水できたと思う。

自宅から持って行った500×2本で45㎞地点くらいまで。
45㎞地点で500×1本補給。
54㎞地点のローソンで500×2本。
秩父鉄道の72㎞地点で500×1本。←ここの手前で枯渇気味だった。
羽生駅でスポドリ500×1本。

合計3500mlの水分補給。
81㎞、11時間半での摂取量。

ゴール後、羽生駅で排便。便は普通で、翌日の排便も普通であった。
50㎞、60㎞走の後に過去2回黒いウンコが出たけど、
今回は大丈夫だったことを考えると水分補給は失敗じゃなかったらしい。

そして補給については焼き玄米で結構いけるかも、という感触を得た。
途中で菓子パンを1個食べてしまったのが悔やまれるけど、
少な目の朝食のあと焼き玄米を1合の半分くらいと菓子パン1個で、
お腹が減るとかエネルギー切れとかは感じなかった。
序盤に基本鼻呼吸の範囲内でという縛りをつけたのも良かったのかも。
ちゃんと脂肪をエネルギーにして動き続けることができたと言えるだろう。
焼き玄米はもう一度試してみたいと思う。

ということで、
近いうちにリベンジした気分になってしまっている。
元気な状態で利根大堰に到着したいし、
その利根川を渡るとそこは群馬県!なのだ。
今回一応埼玉県はギリ縦断できたけど、群馬県には到達できなかった。
数百メートル歩くだけで達成できたのに、その気がまったく起きなかったくらいの疲労。
普通に歩けるだけの元気、あるいは走るだけの余裕がある状態で利根大堰に到着して、
その後の行動を考える状態にあれば今回の撃沈も生かされるというものだ。
乞うご期待!


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【その6さいご】ワラーチで81㎞移動したよ【撃沈レポ】 [ランニング]

足の痛みに耐え、やっとどうにかたどり着いた利根川の土手を上がっていくと、
冷たい北風が北関東の山から凄い勢いで吹いていた。
これが赤城おろしというやつか?でも季節が違うか・・・・。
遠くには黒い雲が見え雷の音もして、嫌な予感しかしない。

そうだ!現実逃避しよう!

と向かったのが、利根大堰に設置されているのが「大堰自然の観察室」という施設。
堰の地下から魚道を遡上していく鮭や鮎が観察できる窓があるのだ。
今の季節はちょうどアユが遡上してきているという。
怪しい階段を下りる。
DSC_0290 (2).JPG

魚道を窓越しみ見ることができるようになっている。
DSC_0299 (2).JPG
DSC_0294 (2).JPG
DSC_0298 (2).JPG

色々余裕がなかったので、写真が雑で申し訳ない。
予定では30㎞地点以降の行ったことのない場所の写真を撮ろうと思っていたのだけど、
想定外のあと44㎞の看板を見て精神的な余裕がなくなり、
それどころではなくなってしまった。
という訳で、とりあえずのゴール地点の利根大堰まで画像無しでお送りしております。
画像は残念な感じだけど、しっかりアユの遡上を見ることができた♪
鮭はもっと大きい魚なので迫力がありそう。また来なければと思う。

館林の鯉のぼりは見れなかったけど、アユの遡上はこの目で見れて目的は達成できたぜ!

さて、で、どーやって帰ろうw と現実に引き戻される。

川沿いを東に行くと東武伊勢崎線の線路があって、
そこから南下すれば羽生駅に着くというざっくりした記憶しかない。
たぶん5㎞くらい。
計画段階では5㎞くらい走ればすぐだろ、と思っていた。
だが今は知っている。その5㎞がどんなに長いものかを!!!
(結局6㎞ありましたよ。)

川沿いを歩こうと土手に上がると凄い風。
寒いよ。さっきまであんなに暑かったのに。
このままでは低体温になってしまうと思い、土手の下に見える片側一車線の県道に下りる。
もしかしたらバスが通ってて駅まで乗れるかも知れないし♪
土手を下りると風は治まり、低体温症の恐怖からは逃れることができた。
しかもバス停らしきものも先に見えるじゃないか!ラッキー♪

しかしここの歩道はガレたアスファルトで小石が多く、
75㎞走って歩いてきたワラーチ越しの足には優しくない。
なるべく痛いところをかばい足裏全体で着地するように歩く。
ようやくバス停に到着して行き先を確認すると、行田市の循環コミュニティバスだ。
羽生駅にはいかないらしいし、そもそも何時間もバスは来ないw\(^o^)/オワタ

雷の音が遠くで聞こえはじめるし、ポツポツ雨も当たり始めるし、
知らない土地で不安いっぱい。
太川さんと蛭子さんのローカル路線バスの旅をリアルに体験している感じだ。
だけど自分にはギャラは出ないしマドンナはいないし、いざとなったら助けてくるスタッフもいない、
というとても残念な状況なのだ。

県道が南に少しカーブして利根川から離れたことで不安が増した。
この道であっているのだろうか?
道を聞こうにも車は通れども人がいない、という状況がしばらく続き、
やっと現れたおじいさんに最寄りの駅を聞いてみた。

すると羽生駅までは遠くてとても歩けないし道が分かりにくいと言う。
ということで秩父鉄道の別の駅までの道順を聞いたのだが、
詳しく教えすぎてくれて疲れた僕の頭では覚えきれなかったw
しかもたどり着いたとしても運行本数が少ないので、
すぐに乗れるかわからないよ、とのこと。
お礼を言って走り去る。
おじいさんゴメン!せっかく教えてくれたけどやっぱり自分の勘と足を信じるよ。
羽生駅方面(と思われる方向w)を目指して進む。

なんか人と話したことで少し元気が出て、300mくらい走れた。
おじいさん、ありがとう♪
でもやっぱり足裏が痛いので歩く。
しばらく行った交叉点にコンビニを発見!
そこに入ろうとしていた母子に今度は最寄の駅じゃなく羽生駅への道順を聞いた。

ここをまっすぐ行くとケーズデンキがあるので、
そこを左に曲がってまっすぐ行くと駅に出ますよ、と教えてくれた。
めっちゃ分かりやすいやんけ!さっきのおじいさん!ちょっとw
珍しく自分の勘を信じて良かったと思えた瞬間。

母子にお礼を言って走り出す。
今度は200mくらいしか走れなかった。
道順は聞いたものの距離はあえて聞かなかった。
聞いてガッカリするのも嫌だったし、聞いた距離より長くてゲンナリするのも嫌だったからだ。

そこからケーズデンキはまだまだ見えなかったけど、道順が分かっているだけ安心感が違う。
雨が降り出す前にどうにか駅までたどり着きたい。
結局2㎞ほどでケーズデンキに到着し(この2㎞も長かったんだよ)、
左へ曲がるとルートインホテルが見えた(!!!)ことで駅が近いであろうことを感じる。
ホテルを見つけて喜ぶとか増々ローカル路線バスの旅みたいだw

ケーズデンキの横を歩く。歩く。歩く。
Hotto Mottoの横を歩く。歩く。歩く。
ルートインホテルを見ながら歩く。歩く。歩く。
ルートインホテルの横を歩く。歩く。歩く。
スーパーベルクスを見ながら歩く。歩く。歩く。
スーパーベルクスの横を歩く。歩く。歩く。
とうとう羽生駅の駅舎が見えてきた!歩く。歩く。歩く。
手前の赤信号で止められるのがもどかしい。
信号が青に変わって歩く。歩く。歩く。
ロータリーの歩道を歩く。歩く。歩く。

そして、とうとう、やっとこさ、到着!!!

左腕のガーミンを見ると81㎞。
全部は走れなかったけど、確かに自分の足で移動してきた!
やったぜ!オレ!
そして、ここまで読んでくれた人ありがとう♪
長かった!長かったねー!

どうにか雨に降られずに暗くなる前に駅に着くことができた。
これで無事に家に帰れる確率がぐーんと上がる。
駅のトイレで着替えて、ホームの自販機で普段飲まないスポーツドリンクを飲んで、
そして電車に乗りこむ。

羽生から久喜へ、そして久喜から中央林間行きの電車へ乗り換える。
寝過ごしたら埼玉県から東京都を越えて神奈川県まで行っちゃうとか鬼畜だなw
気をつけなければと思ったけど不思議と一睡もできなかった。

長距離走の後に電車で帰っている時は、
よくこんな距離を走って(歩いて)来たなーと自分でも思う。
去年のエア柴又2019で、
60㎞走ったものの玉川上水往復88㎞を達成できなかった時と違い、
撃沈したけどやりきった感がある。
自分の力を出し切った感覚とこれからの伸びしろを同時に感じられた、
とても良い撃沈の仕方だったなぁと思う。
こうやって帰りの電車の中で今日1日を振り返るこの時間が好きだ。

長いこと電車に揺られ乗り換え駅に到着。
立ち上がったとたん声が出そうになるくらいの痛みで、「今ココ」を思い出す。
もう少しだけ頑張って家まで帰ろう。



おわり。

羽生までペース表その6.png



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【その5】ワラーチで81㎞移動したよ【撃沈レポ】 [ランニング]

60㎞地点の手前でもう走れなくなってしまった。
左足裏が痛すぎて歩くのでも痛い。
しかも路面はガレた舗装道路。
一度止まるとまた歩き出す時に凄く痛いので、黙々と歩き続ける。
もしかしてでんぐり返しで進んだ方が楽で速いかもしれないな、
なんて思いながら歩く。
颯爽と走り去るロードバイクの人が羨ましい。
今朝の段階では60㎞くらいまでは今までも走ったこともあるし、
ペースが落ちたとしても走れるだろうなぁと思ってた。
だけどこうして歩いてる。

あと14㎞。
ランナーなら14㎞くらいすぐっていうイメージだけど、
それは走れればの話で、歩きの14㎞はとてつもなく遠かったぞ。
しかもここにきて陽射しがキツく遮る物がなにもない。
ちょっとだけ肌がヒリヒリするだけでもツラい。

なのに更にトラブル発生。
見沼代用水沿いを辿ってきたつもりだったのに、
川の表示が「一級河川 星川」となっているのを見てまた気が遠くなった。
ここにきて道を間違えるとか・・・・。
どこかで分かれ道があったかな?と思い返すも分からない。
マジか・・・・、マジなのか・・・・。

ん、そう言えば「緑のヘルシーロード」を辿ってきたはずじゃないか!
1㎞以内にあの看板がなければ道を間違えたということだ、と思ってそのまま進む。
不安の中を進む1㎞(もなかったけど)は更に遠い。
果たして「緑のヘルシーロード」の看板は、あった!!!
後で調べたら見沼代用水は一部星川と合流しているということだ。
(ちょっと意味がよくわからないけどw)
くそー、ヒヤヒヤさせやがって。

そして緑のヘルシーロードが残り10㎞の表示になった!
キロ7分でも走れれば70分で終われる!
と思って走り出したけど1㎞も走れず(ログを見たら400mくらい)、
その後も4回ほど走ろうと思って走り出すも100mももたずというのを繰り返した。
道沿いにあったトイレででオシッコの色を確認すると、
結構な濃さで水分不足を認識して走るのを諦め歩くことに集中した。
水も残り少ないしね。

救いだったのは環境音が静かで癒されたということ。
水の流れる音や鳥の鳴き声や水鳥の着水音、ロードバイクの走る音。
朝家を出てからこんなにも長い時間静かな時間を過ごしたのは、
いつ以来だろうか?
静かな場所へ出かけるのでも車や電車を使うと台無しだという心境になった。

なんて考えているうちに、とうとう秩父鉄道の踏切を渡る。
この秩父鉄道では「鉄分」補給はできなかったけど、そんなことはどーでもいい!
秩父鉄道の線路を渡るということはもう利根大堰が近いということだ!
やったぜ!もうすぐ終われる!
久しぶりに自販機も発見し水も補給できた。

やっと終わりが見えてきた!
長かった。長かったよー。
今回の記事はビックリマーク!が多めで興奮気味だと思われそうだが、
歩いている時はそこそこ冷静だったw
記事を書いている今興奮しているだけだ。
(レポを書き終えるまでがウルトラです。)

淡々と見沼代用水沿いを歩く。歩く。歩く。
足は痛いけど、歩く。歩く。歩く。
おっ遠くに山々が見えてきた!歩く。歩く。歩く。
あれが榛名山だろうか?歩く。歩く。歩く。
池袋から見た秩父の山々より遠いな。歩く。歩く。歩く。
関東平野広すぎぃ。歩く。歩く。歩く。
見沼代用水関連の公園らしき横を歩く。歩く。歩く。
終点らしきところが見えてきた!歩く。歩く。歩く。

そして利根川沿いの県道を渡って土手を登るとそこは、
利根大堰!
DSC_0287 (2).JPG
デケー!!!

お分かりいただけるだろうか?川の向こうに見える雷雲を!
(無事に家に帰るまでがウルトラです。)

ここまで~75㎞ もう1回だけ つづく。

羽生までペース表その5.png


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【その4】ワラーチで81㎞移動したよ【撃沈レポ】 [ランニング]

前回の東北新幹線の高架をくぐるちょっと手前で、
「緑のヘルシーロード 利根大堰まで〇㎞」の看板の表示が、
とうとう30㎞を切って29㎞となった。
これらの看板は1㎞毎に設置されているのだが、
40㎞台の時は忌々しかったし、30㎞台の時はもう見ないフリをしていた。
それが大台の30㎞を切った。これにはテンションが上がった。
何とか先が見えてきた!(←気のせいですよー!)
30㎞圏内ならいつものランニングの範囲内だしすぐじゃないか!
と思ったけど、それも走れればのお話。


東北新幹線の高架を過ぎてしばらく行くと自販機とトイレが目に入る。
グッドタイミング!
自販機で水500㏄を購入し、おしっこをする。
ここまで消費した水は1リットル。
おしっこの色は濃すぎることはない。
今のところ水分補給は上手くいっているようだ。

そう「水分補給は」だ。
49㎞地点で歩きながら焼き玄米を食べつつ休憩(5分くらい?)、
51㎞地点で足裏の痛みがどうしても我慢できなくなって、サージカルテープを貼る。
が全く痛みは変わらない。
とうとう52㎞地点で走れなくなってしまった。

足裏はフォームを意識することでカバーできると思われたが、
それは右足だけで左足の指を動かす筋肉は限界に達していた。
(この右足はフォームの改善でカバーできたことが、
今後の伸びしろを感じさせる今回の走りの大きな収穫のひとつになる。)
足が痛くて走れないのか塩分不足で走れないのか分からない。

とにかく歩いてでも進もう!
いつか走りたくなったら走るんだ!
ウルトラマラソンあるあるの謎の復活を信じて歩こう!

結局その後2㎞歩くも走ろうとは思えず、復活を助けてくれたのはローソン様だった。

ここのローソンが
見沼代用水を八丁堤から辿ってきて最初で最後のコンビニだったような気がする。
(もしかして見逃してるかもだけど。)
干し梅、コーヒー、菓子パン1個、1リットルの水を購入。
早速、塩分補給に干し梅を食べ、糖質摂取のため菓子パンを食べながらコーヒーでカフェイン投入!
これで復活できた。
でも今思えば菓子パンは余計だったかも。
糖質は焼き玄米だけで乗り切れたかどうか検証ができなくなってしまったのは残念。
ゆで卵にしておけば良かったかもなぁ、と思う。

ここの54㎞地点から60㎞地点までは基本走ることができたのだが、
途中になんどか歩きながら焼き玄米を食べる休憩をとった。
疲れたら歩きながら焼き玄米を食べて、あごが疲れたら走り出し、
足が辛くなったら歩きながら焼き玄米を食べる、といった具合に。
そして60㎞地点に達した時は、ほとんど走れなくなってしまっていた。

ここまで~60㎞ つづく。

羽生までペース表その4.png


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【その3】ワラーチで81㎞移動したよ【撃沈レポ】 [ランニング]

最長でも80㎞弱と思っていたコースが、
最低でも74㎞も走れなければならないと知り気が遠くなった。

しかも足裏に不安を抱え始めてしまった。
足裏の痛みは両足の小趾球(小指の付け根の肉付きがいい所)だ。
最近つかんだ(はずだった)つま先着地が甘かったらしい。
ちゃんと小指まで使えていないとココが痛くなる。
足指を開いて5本の指が使えるように意識して走る。

とりあえず進んでみたけど気持ちは萎えたままだ。
32㎞地点でベンチを発見し早くも2回目の休憩。
最初の休憩から10㎞も来ていないのに。
焼き玄米をボリボリ食べる。水を飲んですぐに出発。

35㎞地点でさいたま記念病院を過ぎると里山の風景から市街地に変わる。
やがて東武野田線の線路に行く手を阻まれるので、
近くの踏切まで迂回する。
この懐かしいニオイは枕木に塗られているコールタールだろうか?
そのニオイが自分の足で遠くまで来たという感じがして嬉しい♪
踏切を渡って見沼代用水に復帰すると踏切の音がして列車の警笛が後ろから聞こえる。
振り返ると電車がちょうど走り抜けるところだった。
ノスタルジーに浸っていたけど意外と現代的な車両だな。

このあとしばらく市街地の中を行く。ひたすらフォームに気をつけて走る。
アメフトのグラウンドを間近に見て(グランドレベルで近くで見るとカッコイイ)、
少しゆくと風景が変わる。
広大な田畑の中に鉄道の線路が走っていて、その踏切を渡る。
東北本線の踏切らしい。
さっきの東武野田線から5㎞しか来てないけど、相当遠くまで来た気がする。
しかも、自分の足で!

テンションは上がるけど、もう走れない・・・・。
ここで焼き玄米を歩きながら食べる。
ペースも落ちてきたので休憩も歩きながらなのだ。
フルマラソンの距離42㎞まで次の休憩はしないと思ってたのに、
あと1㎞が我慢しきれなかった。
まあ頭より身体に従った方が間違いは少ない。

焼き玄米をボリボリ食べながら歩いていくと公園のような所に出くわす。
見沼代用水が綾瀬川と交差する「伏せ越し」ポイントじゃないか!
(見沼代用水が綾瀬川の下を通ってサイフォンの原理で対岸に渡る所)
ここは興奮すべきポイントだけど、ふ~んてな具合でスルー。
もう一度東北本線の線路に接近した所でまたも列車が通り過ぎる。
武蔵野線、野田線、東北本線と交差したすべての鉄道の列車をフルコンプリート。

焼き玄米を食べて少し復活して走れるようになる。
しばらく行くと東北新幹線の高架が見えてきて、
けっこう頻繁に色々な車両の新幹線が通過していく。

東北新幹線に乗って見る田園風景の中に、自宅から走ってきた自分がいる!
なんか不思議な気分♪
新幹線に乗っている旅行者は、
こんな自分のような旅人(そう言わせてw)が車窓の中にいるなんて思ってもいないだろう。
なんて感傷にふけりながら新幹線の高架を通過する。

「鉄分」補給は充分だが、今の俺に必要なのはリアルなミネラルと塩分だ。

ここまで~45㎞ つづく。

羽生までペース表その3.png


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【その2】ワラーチで81㎞移動したよ【撃沈レポ】 [ランニング]

埼玉県に入ってもしばらくは都内と変わり映えはしない。
この辺りは何度も走ったことがあるルートなので安心感がある。
(目標物があとどのくらい行けばあるのかがわかるので。)
とりあえず芝川のサイクリングロードを目標に走る。

このサイクリングロードは交差する道路と立体交差するので、
地味なアップダウンが体力や精神を削られてきたコースだ。
特に60㎞走の帰り道に辛い思いをしてきたので良いイメージがない。

だが今日はここに戻ってくる必要がなく、
帰りはここで辛い思いをしなくていいんだ♪と思うと気が楽だ。
(後でもっと他の地獄を見ることになるけどな。)
立体交差の上り坂は今日の原則通りに躊躇なく歩く。
いつもの帰路は単調な風景に嫌になる所だけど、
のどかな休日の朝の雰囲気の中、鼻歌交じりで余裕で走る。


ここから目指す目標は外環道。
この外環道を越えると遠くまできたなぁ、という実感がわいてくる。
更に行くと見沼八丁堤にある水神社だ。
大きな木が遠くからも見えるので目標にしやすい。
P3242335.JPG

ここから芝川を離れて見沼通船堀沿いを見沼代用水(東縁)へ。
(見沼代用水については記事『【お散歩ラン】先週行った見沼の紹介』参照)
見沼代用水は台地のヘリ沿いに流れていて、そこから低地の田畑に水を供給しているので、
川と違って水面が近くて走っていて気持ちが良い♪

やがて武蔵野線の線路を越える。
この武蔵野線も遠くまできたなぁと実感できるポイント。
(去年走ったエア柴又での玉川上水も武蔵野線を越える。)
広い田畑の中をちょうど列車が通り過ぎてゆく。
こういうタイミングの良さもちょっと嬉しい。
するとすぐに川口自然公園に到着。
この日の最初の休憩ポイントだ。
ここまで予定通り。

トイレに行って、水を飲んで、焼き玄米を食べる。
ボリボリと硬いけど、香ばしくて美味しい!
前日に試食した時は一粒ずつしか食べなかったから分からなかったけど、
あごが疲れて一度に沢山食べられるものではないらしい。
ここで塩分補給のための塩ピーナツを忘れたことに気づくが、
ことの重大さに気づくにはもう少し時間が必要だったようだ。
焼き玄米を2つまみほど食べて、さぁ出発!

次の目標物は新見沼大橋。
さいたま国際マラソンで走る有料道路区間と言えば分かる人もいるだろう。
この辺りで8時前。
太陽が時折雲間から顔を出すようになってきて暑くなりそうな予感。
さぁ地獄の始まりだ!ヒャッハー!と思うくらいの余裕はありました。

この辺りの見沼代用水東縁は、
右側が台地のハケ、左側が沼を干拓した田畑になっていて「見沼らしい」風景だ。
桜の木が陽射しを遮ってくれて右側の台地の森から涼しい風が吹いてくる。
そんな中をしばらく進み新見沼大橋の下をくぐる。
そしてスタートから30㎞地点を越えたくらいで、驚愕の看板を発見する。

「緑のヘルシーロード利根大堰まで44㎞」

44㎞!44キロォ 44きろぉ 44・・・・。

一瞬見なかったことにしようとしてから二度見した。

最低でも74㎞走らねばならないのか!?とか、
何が「ヘルシーロード」だ!殺す気か!とか、
ここから引き返せば60㎞で済むな・・・。

とか思ったけど、1日100㎞を今年中に走るという目標を立てているので、
ここで引き返してるようじゃ達成できないと思って進むことに決めた。
ちなみにヘルシーロードはサイクリングのための道でもあるので、
利根大堰まで44㎞表示があっても全然おかしくなく、
むしろ自分の方がおかしいと思われ、
悪態をついたことを深くお詫び申し上げます。ごめんなさい。

ここでメンタルをやられた上に、足の裏が擦れて痛くなってきた・・・。
どーしよう?

ここまで~30㎞ つづく。

羽生までペース表その2.png

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【その1】ワラーチで81㎞移動したよ【撃沈レポ】 [ランニング]

急遽走ることにした長距離走。
できるだけ荷物は少なく軽くしたい。
ということでトレランバッグに入れたのは以下の通り。

500mlの水のペットボトル×2
焼き玄米1合分
着替えのシャツとパンツ
タオル
携帯電話とカメラ替わりのスマホ
薄いカードケースにPASMOとクレカと千円札

水は足りなくなったらその都度補給のスタイルで。
焼き玄米というのは玄米を炒ったもので、
おむすびのように嵩張らないし重くないので以前から試してみたかったもの。
これにたんぱく質が加われば完全栄養食だ。ということで、
塩分補給を兼ねて塩ピーナツで補完しようと思ってたのに入れ忘れた\(^o^)/オワタ

朝4時に起きて卵かけごはんを1膳、チアシード入りヨーグルト、甘酒の朝食。
すぐに走りはじめたかったので朝食は少な目。
排便がなかったのが気がかりだったけど、
出るのを待ってられないので5時過ぎに出発。

ガーミンエクスプレスによると16度とジョグるには良い気温。
走ると汗ばむけど流れ落ちず、走るスピード程の風が心地よい。
なるべく涼しいうちに距離を稼いでおきたいところだ。

今日は長距離を走るのでなるべく後半に足を残しておくために、
鼻呼吸の範囲内で走り、上り坂で呼吸が追いつかなくなったら躊躇なく歩く、
というのを条件にした。
※ただし信号にひっかからないようにする時は除く。がムリはしない。
(これで結構帰りの時間にかわるので。)

序盤の都内は鎌倉古道や旧街道を通ることもあり坂が多いので、
なるべく体力や足を削られないようにしたい。
と思ってたのに坂の上にある信号に限ってギリギリ渡れそうで走らされる。
それ以外は、連休中の早朝ということで都内は空いていて走りやすい。

あっという間に荒川にかかる新荒川大橋にたどり着く。
橋の上り坂でで予定通り初めての水分補給(歩きながら)。
橋の上り坂がキツいというイメージがあったけど、
思ったよりじゃなかった。成長の証だろうか。

橋の下り坂で歩いている女子野球かソフトボールの少女達を抜かす。
そのすぐ先にある歩道橋は、少女達の目を気にして軽く走り上り少し息が上がる。
今日の原則を忘れたのか?

鼻呼吸の範囲内で走り、上り坂で呼吸が追いつかなくなったら躊躇なく歩く。
※ただし女子高生が見てる場合は除く。がムリはしない。
(大切なことなので2度ry)

ということで埼玉県に突入!ここまで15㎞ほど。
これから埼玉県とは長い付き合いになるぜ!



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【その0】ワラーチで81㎞移動したよ【撃沈レポ】 [ランニング]

前日に思いついて気ままに走るのは40~50㎞までにしておこうと心に誓う、そんな1日だった。
最近上手く走れるようになって調子に乗ってしまったらしい。



急に丸1日時間が出来たので「そうだ!館林に鯉のぼりを見に行こう!」と思い立った。
市内の4つの会場で4000匹を超えるこいのぼりが泳ぐという。壮観だろうな。
見沼代用水を遡って最低でも利根大堰まではイケるだろうと思ってたさ。
出来れば館林まで80㎞弱走って鯉のぼりを見て、余裕をもって帰ってくる、
という予定だった。

だけど、館林まで80㎞弱というのはたぶん以前に調べた最短ルートでの話。
曲がりくねった見沼代用水で距離が伸びることは頭にはない。なので、
30㎞地点で「利根大堰まで44㎞」という看板を見て気が遠くなる。
昨日のオレをぶん殴りに行きたい!と思ったがヤラれるのは数時間後の自分だった。
1㎞毎に減っていく利根大堰までの距離にも実感がない。
7~80㎞走る足を残していくために、
序盤は鼻呼吸の範囲内で省エネ走法を心掛けていたものの、
伏兵の足裏の痛みでやられるとは思ってもいなかった。

色んな準備不足が重なってえらい目にあったけど(自業自得)、
自分の足での1日の移動距離(歩いたので走行距離じゃないのが残念だけど)を
62㎞から更新できて無事帰ってこれたし、今後のランニングの課題と対策もわかったし、
終わってみれば行って良かったと思えるようになった。

一応のゴール地点の利根大堰にて↓
DSC_0287 (2).JPG




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