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お散歩ランで根津神社へ [日光街道]

その昔、中山道と日光御成道の追分の一里塚に置いてあった石碑が、
追分近くの根津神社に置いてあるということで行って見てきた。
↓コレ。まさかの出オチ。塞の大神碑(さえいのおおかみひ)という。
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案内板によると、
元々は一里塚に榎の木が植えられていたのが明和3年(1766年)に焼け、
その跡に庚申塔が置かれたけど、それも文政7年(1824年)に火災で欠損。
その跡地に、この塞の大神碑(さえいのおおかみひ)が明治6年(1873年)に建てられた。
明治43年に道路の拡幅のためこの碑は根津神社に移されて現在に至る。
塞の神は邪霊の侵入を防ぐ神であり、道行く人を災難から守る神で、みちのかみとも道祖神ともいわれる。
ということらしい。

なんだ道祖神か。なるほど。
だから追分の辻に置かれたんだな。
三叉路になってる所だし、沖縄の石敢當(せっかんとう)にも通じることろがありそう。

根津神社には、この塞の大神碑と隣合う場所に6基の庚申塔も周辺から集められてまとめておかれている。
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この庚申塔に多く刻まれてるのが青面金剛像。
青面金剛は病を流行らせる神で、その像を祀ることで疫病を抑えてもらうのだという。。
逆に広めることになりそうだけど、どうやらそういうことじゃないらしい。
コロナが流行ってるというし、ナムナムしておこう。

これらの移された石碑は根津神社脇の崖になる乙女稲荷と駒込稲荷との間にあるのだが、

乙女稲荷
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駒込稲荷
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両社とも神秘的で中々良い雰囲気を醸し出していて素晴らしい。
崖下の平らな土地に根津神社があるのだけど、その崖の途中にあって根津神社を見守っている。

駒込辺りの日光御成道は尾根道で両側が下り坂になっていて、日光へ向かって右へ入ると根津神社がある。

一里塚先の東大農学部を越えて右に曲がる道に入って、
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こんな道や
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こんな道や
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こんな坂を下ると(左側がもう根津神社の敷地)、
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根津神社の入口だ。
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鳥居をくぐって少し進むと池に架かる橋の向こうに楼門が見えてくる。
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ここから素直に正面に向かうと根津神社。

つつじが植えられている左側の崖方面に向かうと
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稲荷神社へ向かう千本鳥居がお出迎えしてくれる。
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根津神社へお参りして戻ってから稲荷方面へ向かってもいいし、
先に稲荷神社にお参りしてから根津神社本殿へ向かうのも良し。
街道ランの時にちょっと寄るには離れているし(5~600メートル)坂もあるし、
ということで根津神社だけを目的にランニングがてら訪れてみた。
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タグ:お散歩ラン
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【本郷から】日光御成道走って探索してきたよ【王子まで】 [日光街道]

日光街道の脇往還、日光御成道(にっこうおなりみち)を少し走ってきた。


スタートは本郷の追分の一里塚。

いつかはここを左折して京都まで行くんだぜ、と思いつつ直進。
この辺りは寺社仏閣が多いので、街道歩きにはたまらないスポットかも知れない。
僕は走るので多くをスルーしてしまうのを許してね。
しばらく行くと、

やっちゃ場と呼ばれた青物市場があった場所だという。
江戸の三大市場が千住・駒込・神田とすると、縦に並んでいて今の感覚だと何か変な感じがする。
新宿とか練馬とかだと当時は田舎すぎたのかな。
もう少し進むと右側に趣きのある山門が見えてくる。

吉祥寺は元々江戸城内にあって(太田道灌が開いたという)、
駿河台へ移転したら明暦の大火で類焼し、
その後の区画整理で門前町は現在の武蔵野市の辺りに移転させられたのが、
現在の吉祥寺という街の名前の由来だそうな。
現在の駒澤大学(前曹洞宗大学)の前身である「学林」があった由緒あるお寺さんなんだそう。
さっき別れた中山道沿いのご近所には東洋大学もあるしランナーに縁がある土地なのかも!
大仏様もおった。
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鐘撞き堂。
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二宮尊徳のお墓もあったよ。南無南無。
禅宗としては歩きながら本を読むのは良くないと思うけど大人だからそこは突っ込まない。
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吉祥寺を出て進んで行って駒込駅を越えると道は一旦下ってからまた坂を上がっていく。
左手に古川庭園を見ながらT字路にたどり着くと、そこも元は古道だったらしい。
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わかりにくいけど、画像右下から坂を上がってきて、画像右下からくる古道を合流。
しばらく行くと、

とか

とかがあって、如何にも古道らしい。
この西ヶ原の一里塚の横の鳥居は七社神社で境内からは縄文・弥生土器が発見されていて、
(ちなみに先ほどの平塚神社隣の滝野川公園付近からも出土されている)
太古の昔から人々が暮らしていた所なんだなー、と思いをはせる。

ここの一里塚から石神井川へ向かって少し下っていくと右側に桜で有名な飛鳥山公園。



現道は音無橋で石神井川を渡る。
江戸時代にはそんな橋を架ける技術はまだなかったので、旧道は河道付近まで下りるために右折。

この小径がかつての街道で、しかもお殿様専用だったとか信じられないw

因みに現在の石神井川の河道は、
現道が渡る音無橋の手前から暗渠で飛鳥山の地下を通ってこの旧河道と合流している。
この石神井川を渡って赤羽の飲み屋街っぽい路地を抜ける。
川を渡るために下ったので、また台地へ上る。


現道と旧道が川を渡る地点で別れている所は、成増辺りの川越街道でも見られたのを思い出す。
車で走りやすいように直線的で傾斜をゆるくするために掘り割りしたり橋を渡したりと、
現代土木技術の凄さを見せつけられると共に、
人力のみの技術で自然の地形を上手く利用した旧道が見られるというのは貴重なのかも。
なんてことを感じられて楽しかった。

この日は走る方も上手く走れて、中々良い日だった♪



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