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スコット・ジュレク [走る人]

「走る人」の2人目はスコット・ジュレク。

『BORN TO RUN』にも登場するウルトラマラソン界の英雄。
ウルトラマラソンとは50km以上の距離を走るマラソンで、
100km~200kmを走る競技もあるらしい。
そんな超長距離を走るにもかかわらず、
スコット・ジュレクは肉も魚も乳製品も摂らない完全採食主義者(ヴィーガン)らしいのだ。
実は私も菜食主義者(ヴィーガンではない)なので、勝手に親近感を感じている。

スコット・ジュレクに興味を持ったきっかけは、
『BORN TO RUN』での彼のセリフで、
「本物の食べ物が好きなんだ」という言葉。
「ジェル食品は使わないのか?」と問われたことに対する返答だった。

「本物の食べ物」という表現に思わず食いついた。
普段感じていた加工食品に対しての違和感。
その対極にあるものとして「本物の食べ物」。
言い得て妙じゃないか。

そして、更に興味を持ったエピソードは、
彼がウルトラマラソンでゴールした後は、
そのゴール地点に残り、後からゴールするランナー達を讃えるために、
寝袋でそのランナー達を待つというエピソード。

100km~200km走った後でなんて、
自分なら他人のことを考える余裕などないのでは思うが、
エミール・ザトペックといい偉大なランナーはなんて優しいのだろう。

スコット・ジュレクについては『BORN TO RUN』では、1章を割いて紹介している。
『EAT&RUN』とう本ではジュレク自身が生い立ちやら走りやら食について語っているので、
興味のある方は一読をお勧めします。

如何に超長距離のカリスマランナーが生まれたのか、
その精神的経過が面白く感じた。
もちろん、実践的なアドバイスも載っているので、
マラソンを走らないランナーにも参考になることも多いかと思う。

意外だったのが、学生時代はマックでの食事を楽しんでいたことと、
割と最近まで経済的に大変だったということ。
もっと上手くやれば、楽に生活できたかもしれないのに、
それをしなかったというのは『BORN TO RUN』でもちょっとふれられていたのを思い出した。

そして『EAT&RUN』では写真も素晴らしい。
菜食用の料理がきれいで美味しそうだし、
自然の中を走る姿はシチュエーション共々美しい。
タラウマラ族のランナー、アルヌルフォ・キマーレと並走している写真が楽しそうで、
とても羨ましく感じる。

スコット・ジュレクのことを知って思うところは、
エミール・ザトペックと同様に、
(あまり使いたくない表現であるが)
「愛」とか「思いやり」とか「優しさ」というようなものが根底にある人なんだろうなぁということだと思う。

そうゆうものを感じた人のことを、
このカテゴリー「走る人」で今後書いていきたい。

EAT&RUN

EAT&RUN

  • 作者: スコット・ジュレク
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2013/02/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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