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「動きではなく力を見る」を実践してみた [ランニング]

先週、ちょっと体調不良があってのランオフ中に、
走る代わりに以前見たランニング系の動画を見直していたら、
「おっ!コレは!」と思う所があったのでご紹介。



この動画は以前に「着地の瞬間の遊脚の位置」に注目して記事にさせてもらったのだが、
当時はスルーして気づかなかった重要な考え方だなと思ったのが、
「動きではなく力を見る」ということ。

これを実際に走る時に意識してみると、
上手く走れている時には実践してたわ!とちょっと興奮した。
上手く走れている時というのは「玉乗りするように走れてる」時のことだ。

玉乗りの感覚で走れている時はバランスを意識しているようで、
というかバランスを意識するということは「力を見る」ということなのかも。
着地の際に地面からどう力をもらってどう利用しているのか、に集中する。
すると上手く力を利用できていない時は余計な力が入ってしまっている。
その原因が腰が引けているからなのかとか、胸を出せていないからなのかとか、
理由が見えてくるので修正をする、というようなことが出来るようになる。

自分の中ではコレって凄いことなのではなかろうか!と思っている。

そして副次的に良いことが起こるのも発見した。
「力を見る」ことで余計なことを考えることが無くなるということだ。
たぶん、「力を見る」ということは右脳が得意な分野のお仕事なのだと思う。
その右脳が優位になると(言葉で、つまりは左脳で)考えるということが抑えられる。
すると余計な動きに気を囚われなくなる。
するとすると更に「力を見る」精度が上がっていく。
というように良い循環が生まれる。

この循環が上手くいくと、フローにも入りやすくなるのでは?という手応えも感じている。
もしかしたら今後はフローに入るために「力を見る」ようになるかもしれない。
だがしかし、走る度に毎回とか全区間において「力を見」れているわけじゃないので、
まずは毎回、そしていずれは走っている間はずっと「力を見る」ということが、
当たり前に出来るようになっていきたいと思う。


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【宮本武蔵】踵を踏むということ【五輪書より】 [ランニング]

足のはこびやうの事、つま先を少し浮けて、きびすをつよく踏むべし。

宮本武蔵の五輪書に書かれているこの言葉、
分かるような分からないような感覚だった(つまりは分かっていなかった)のだが、
フォアフットでの着地の経験が増えるにつれて(出来るようになって2年くらい)、
恐らくこういうことじゃないだろうか、という気になったので書き留めておく。

去年、右足の中足骨を疲労骨折した時に、
前足部で必要以上に地面を押してしまうというクセがあることに気が付いた。
(記事『【原因と】疲労骨折?してるかも【対策】』参照)
この前足部で地面を押してしまうのを防ぐために、
「踵を踏む」というのをいつの間にか意識してやるようになっていた。
踵を踏むことで前足部に余計な仕事をさせないようにできるのだ。
と同時にバネが利用できるようになる。

前足部で着地すると足首が背屈しきって自然と逆に戻ろうとする。
そのタイミングで踵を踏むように意識するとバネが効くようになる、といった感じ。
足底のアーチ、アキレス腱、ふくらはぎ、ハムストリングくらいまでは連携してくれてそう。
更に「腹を張る」(これも五輪書に書かれてる)ことで大腰筋群のバネも利用できえるかも。
更に更に身体の縦横アーチを作ることで全身のバネが効いてくる!?
ようになれるのではないだろうか、と思っている。

でもまだそこまでビヨーンビヨーンとバネが凄く効いている感じはしていないのだけれど、
理屈としては合っていると思うんだよね。
今後、この踵を踏むタイミングとバネを活かすべく脱力が上手くいけば、
こんなにラクに速く走れていいのだろうか?というところに行けるような気もする。
このような時はバカなくらいに素直にそういう期待に従って楽しむのが良いだろう。

今の所はまだ前足部での押し込み防止が主な目的でやっているけど、
ある程度この動きが出来るようになってきたらバネを効かすのを目的に、
五輪書にあるように「強く」踵を踏むことを意識していこうと思う。

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【読んで】限界を乗り越える最強の心身【みた】 [ランニング]

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訳は丁寧で読みやすく内容もとても良いのだけれど、
タイトル詐欺と言われても仕方ないんじゃないかと思う。
「チベット 瞑想」で検索して皆さんのレビューを見て購入してみたのだが、
知らずにタイトルだけを見てたら恐らく読むことはなかっただろう。
「最強」という表現が少年ジャンプ的で内容とそぐわないように感じた。

本の内容はというと、
チベット高僧が瞑想とランニングについて教えてくれるという。
禅の世界には「歩行禅」なんてものもあるし、
ランニングをしながら瞑想もついでにできたらいいな、
という邪まな考えで読み始めたら、その考えは序盤で否定されたw
(ちなみに訳者も同じ勘違いをしてたらしい。)
たまに、「ランニングが私の瞑想なんです」という人がいます。言っている意味はわかりますが、現実的にはランニングはランニングであり、瞑想は瞑想です。だからこそそれぞれ名称が違うのです。「瞑想がわたしのエクササイズです」というのと同じくらい、的確ではない表現なのです。


最後の一文でなるほどーと納得。
ということで、いちランナーが瞑想を学ぶといった感じで読んでみた。
結果、自分にとっては瞑想の重要性が理解できたので、とて参考になったのだが、
ランニングについても瞑想についても具体的に実践的な記載は少なく、
タイトルで興味を惹かれて読んだ人の中には期待ハズレだった人も多いかもしれない。
距離や速さを求めて限界を感じている人が読んでも直接参考になることは少ないと思う。

著者はチベット高僧でこの本を書いた時点で9つのフルマラソンを完走、
ということで瞑想をランニングに落とし込んでの解説してくれている。

6章に分かれていて、最初は瞑想とランニングの共通点と違いについて述べた後に、
瞑想やランニングの到達段階によって次の4つの章で、
その段階で大切なことを教えてくれている。

・タイガー 集中力を鍛える
・ライオン 走る喜びを知る
・ガルーダ 自らの限界に挑む
・ドラゴン 自我を見つめる

これらは段階を追ってはいるものの、積み重ねであり、
タイガーの段階があってこそのライオンの段階であり、
タイガーとライオンがあってこそのガルーダの段階であり、
タイガーとライオンとガルーダの段階があってこそのドラゴンの段階である、
ということを述べていて常に前段階に立ち戻ることを求めている。
この辺が[『BORN TO RUN』の「楽に、軽く、スムーズに」に似ているなー、と思う。
こういう自分で探っていく感じがいいだよね。
また「楽に、軽く、スムーズに」が出来れば必然速くなる、というのと似ていて、
これら4つの段階を経た上で最終章「風の馬(ルンタ)」のように、
他人のため、世界のために走るという段階に到達できるという。

何を言っているのかわからないだろうけどw
(説明下手でゴメンナサイ)
ランナーでありながら瞑想に興味のある人にはおススメの本。

自分としてはランナーとしてはガルーダの段階に居れてるかなという気がしている。
瞑想にも取り組んでみようかなと思わせてくれる内容だった。


限界を乗り超える最強の心身 チベット高僧が教える瞑想とランニング

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  • 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
  • 発売日: 2018/09/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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