【その6さいご】ワラーチで81㎞移動したよ【撃沈レポ】 [ランニング]
足の痛みに耐え、やっとどうにかたどり着いた利根川の土手を上がっていくと、
冷たい北風が北関東の山から凄い勢いで吹いていた。
これが赤城おろしというやつか?でも季節が違うか・・・・。
遠くには黒い雲が見え雷の音もして、嫌な予感しかしない。
そうだ!現実逃避しよう!
と向かったのが、利根大堰に設置されているのが「大堰自然の観察室」という施設。
堰の地下から魚道を遡上していく鮭や鮎が観察できる窓があるのだ。
今の季節はちょうどアユが遡上してきているという。
怪しい階段を下りる。
魚道を窓越しみ見ることができるようになっている。
色々余裕がなかったので、写真が雑で申し訳ない。
予定では30㎞地点以降の行ったことのない場所の写真を撮ろうと思っていたのだけど、
想定外のあと44㎞の看板を見て精神的な余裕がなくなり、
それどころではなくなってしまった。
という訳で、とりあえずのゴール地点の利根大堰まで画像無しでお送りしております。
画像は残念な感じだけど、しっかりアユの遡上を見ることができた♪
鮭はもっと大きい魚なので迫力がありそう。また来なければと思う。
館林の鯉のぼりは見れなかったけど、アユの遡上はこの目で見れて目的は達成できたぜ!
さて、で、どーやって帰ろうw と現実に引き戻される。
川沿いを東に行くと東武伊勢崎線の線路があって、
そこから南下すれば羽生駅に着くというざっくりした記憶しかない。
たぶん5㎞くらい。
計画段階では5㎞くらい走ればすぐだろ、と思っていた。
だが今は知っている。その5㎞がどんなに長いものかを!!!
(結局6㎞ありましたよ。)
川沿いを歩こうと土手に上がると凄い風。
寒いよ。さっきまであんなに暑かったのに。
このままでは低体温になってしまうと思い、土手の下に見える片側一車線の県道に下りる。
もしかしたらバスが通ってて駅まで乗れるかも知れないし♪
土手を下りると風は治まり、低体温症の恐怖からは逃れることができた。
しかもバス停らしきものも先に見えるじゃないか!ラッキー♪
しかしここの歩道はガレたアスファルトで小石が多く、
75㎞走って歩いてきたワラーチ越しの足には優しくない。
なるべく痛いところをかばい足裏全体で着地するように歩く。
ようやくバス停に到着して行き先を確認すると、行田市の循環コミュニティバスだ。
羽生駅にはいかないらしいし、そもそも何時間もバスは来ないw\(^o^)/オワタ
雷の音が遠くで聞こえはじめるし、ポツポツ雨も当たり始めるし、
知らない土地で不安いっぱい。
太川さんと蛭子さんのローカル路線バスの旅をリアルに体験している感じだ。
だけど自分にはギャラは出ないしマドンナはいないし、いざとなったら助けてくるスタッフもいない、
というとても残念な状況なのだ。
県道が南に少しカーブして利根川から離れたことで不安が増した。
この道であっているのだろうか?
道を聞こうにも車は通れども人がいない、という状況がしばらく続き、
やっと現れたおじいさんに最寄りの駅を聞いてみた。
すると羽生駅までは遠くてとても歩けないし道が分かりにくいと言う。
ということで秩父鉄道の別の駅までの道順を聞いたのだが、
詳しく教えすぎてくれて疲れた僕の頭では覚えきれなかったw
しかもたどり着いたとしても運行本数が少ないので、
すぐに乗れるかわからないよ、とのこと。
お礼を言って走り去る。
おじいさんゴメン!せっかく教えてくれたけどやっぱり自分の勘と足を信じるよ。
羽生駅方面(と思われる方向w)を目指して進む。
なんか人と話したことで少し元気が出て、300mくらい走れた。
おじいさん、ありがとう♪
でもやっぱり足裏が痛いので歩く。
しばらく行った交叉点にコンビニを発見!
そこに入ろうとしていた母子に今度は最寄の駅じゃなく羽生駅への道順を聞いた。
ここをまっすぐ行くとケーズデンキがあるので、
そこを左に曲がってまっすぐ行くと駅に出ますよ、と教えてくれた。
めっちゃ分かりやすいやんけ!さっきのおじいさん!ちょっとw
珍しく自分の勘を信じて良かったと思えた瞬間。
母子にお礼を言って走り出す。
今度は200mくらいしか走れなかった。
道順は聞いたものの距離はあえて聞かなかった。
聞いてガッカリするのも嫌だったし、聞いた距離より長くてゲンナリするのも嫌だったからだ。
そこからケーズデンキはまだまだ見えなかったけど、道順が分かっているだけ安心感が違う。
雨が降り出す前にどうにか駅までたどり着きたい。
結局2㎞ほどでケーズデンキに到着し(この2㎞も長かったんだよ)、
左へ曲がるとルートインホテルが見えた(!!!)ことで駅が近いであろうことを感じる。
ホテルを見つけて喜ぶとか増々ローカル路線バスの旅みたいだw
ケーズデンキの横を歩く。歩く。歩く。
Hotto Mottoの横を歩く。歩く。歩く。
ルートインホテルを見ながら歩く。歩く。歩く。
ルートインホテルの横を歩く。歩く。歩く。
スーパーベルクスを見ながら歩く。歩く。歩く。
スーパーベルクスの横を歩く。歩く。歩く。
とうとう羽生駅の駅舎が見えてきた!歩く。歩く。歩く。
手前の赤信号で止められるのがもどかしい。
信号が青に変わって歩く。歩く。歩く。
ロータリーの歩道を歩く。歩く。歩く。
そして、とうとう、やっとこさ、到着!!!
左腕のガーミンを見ると81㎞。
全部は走れなかったけど、確かに自分の足で移動してきた!
やったぜ!オレ!
そして、ここまで読んでくれた人ありがとう♪
長かった!長かったねー!
どうにか雨に降られずに暗くなる前に駅に着くことができた。
これで無事に家に帰れる確率がぐーんと上がる。
駅のトイレで着替えて、ホームの自販機で普段飲まないスポーツドリンクを飲んで、
そして電車に乗りこむ。
羽生から久喜へ、そして久喜から中央林間行きの電車へ乗り換える。
寝過ごしたら埼玉県から東京都を越えて神奈川県まで行っちゃうとか鬼畜だなw
気をつけなければと思ったけど不思議と一睡もできなかった。
長距離走の後に電車で帰っている時は、
よくこんな距離を走って(歩いて)来たなーと自分でも思う。
去年のエア柴又2019で、
60㎞走ったものの玉川上水往復88㎞を達成できなかった時と違い、
撃沈したけどやりきった感がある。
自分の力を出し切った感覚とこれからの伸びしろを同時に感じられた、
とても良い撃沈の仕方だったなぁと思う。
こうやって帰りの電車の中で今日1日を振り返るこの時間が好きだ。
長いこと電車に揺られ乗り換え駅に到着。
立ち上がったとたん声が出そうになるくらいの痛みで、「今ココ」を思い出す。
もう少しだけ頑張って家まで帰ろう。
おわり。
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冷たい北風が北関東の山から凄い勢いで吹いていた。
これが赤城おろしというやつか?でも季節が違うか・・・・。
遠くには黒い雲が見え雷の音もして、嫌な予感しかしない。
そうだ!現実逃避しよう!
と向かったのが、利根大堰に設置されているのが「大堰自然の観察室」という施設。
堰の地下から魚道を遡上していく鮭や鮎が観察できる窓があるのだ。
今の季節はちょうどアユが遡上してきているという。
怪しい階段を下りる。
魚道を窓越しみ見ることができるようになっている。
色々余裕がなかったので、写真が雑で申し訳ない。
予定では30㎞地点以降の行ったことのない場所の写真を撮ろうと思っていたのだけど、
想定外のあと44㎞の看板を見て精神的な余裕がなくなり、
それどころではなくなってしまった。
という訳で、とりあえずのゴール地点の利根大堰まで画像無しでお送りしております。
画像は残念な感じだけど、しっかりアユの遡上を見ることができた♪
鮭はもっと大きい魚なので迫力がありそう。また来なければと思う。
館林の鯉のぼりは見れなかったけど、アユの遡上はこの目で見れて目的は達成できたぜ!
さて、で、どーやって帰ろうw と現実に引き戻される。
川沿いを東に行くと東武伊勢崎線の線路があって、
そこから南下すれば羽生駅に着くというざっくりした記憶しかない。
たぶん5㎞くらい。
計画段階では5㎞くらい走ればすぐだろ、と思っていた。
だが今は知っている。その5㎞がどんなに長いものかを!!!
(結局6㎞ありましたよ。)
川沿いを歩こうと土手に上がると凄い風。
寒いよ。さっきまであんなに暑かったのに。
このままでは低体温になってしまうと思い、土手の下に見える片側一車線の県道に下りる。
もしかしたらバスが通ってて駅まで乗れるかも知れないし♪
土手を下りると風は治まり、低体温症の恐怖からは逃れることができた。
しかもバス停らしきものも先に見えるじゃないか!ラッキー♪
しかしここの歩道はガレたアスファルトで小石が多く、
75㎞走って歩いてきたワラーチ越しの足には優しくない。
なるべく痛いところをかばい足裏全体で着地するように歩く。
ようやくバス停に到着して行き先を確認すると、行田市の循環コミュニティバスだ。
羽生駅にはいかないらしいし、そもそも何時間もバスは来ないw\(^o^)/オワタ
雷の音が遠くで聞こえはじめるし、ポツポツ雨も当たり始めるし、
知らない土地で不安いっぱい。
太川さんと蛭子さんのローカル路線バスの旅をリアルに体験している感じだ。
だけど自分にはギャラは出ないしマドンナはいないし、いざとなったら助けてくるスタッフもいない、
というとても残念な状況なのだ。
県道が南に少しカーブして利根川から離れたことで不安が増した。
この道であっているのだろうか?
道を聞こうにも車は通れども人がいない、という状況がしばらく続き、
やっと現れたおじいさんに最寄りの駅を聞いてみた。
すると羽生駅までは遠くてとても歩けないし道が分かりにくいと言う。
ということで秩父鉄道の別の駅までの道順を聞いたのだが、
詳しく教えすぎてくれて疲れた僕の頭では覚えきれなかったw
しかもたどり着いたとしても運行本数が少ないので、
すぐに乗れるかわからないよ、とのこと。
お礼を言って走り去る。
おじいさんゴメン!せっかく教えてくれたけどやっぱり自分の勘と足を信じるよ。
羽生駅方面(と思われる方向w)を目指して進む。
なんか人と話したことで少し元気が出て、300mくらい走れた。
おじいさん、ありがとう♪
でもやっぱり足裏が痛いので歩く。
しばらく行った交叉点にコンビニを発見!
そこに入ろうとしていた母子に今度は最寄の駅じゃなく羽生駅への道順を聞いた。
ここをまっすぐ行くとケーズデンキがあるので、
そこを左に曲がってまっすぐ行くと駅に出ますよ、と教えてくれた。
めっちゃ分かりやすいやんけ!さっきのおじいさん!ちょっとw
珍しく自分の勘を信じて良かったと思えた瞬間。
母子にお礼を言って走り出す。
今度は200mくらいしか走れなかった。
道順は聞いたものの距離はあえて聞かなかった。
聞いてガッカリするのも嫌だったし、聞いた距離より長くてゲンナリするのも嫌だったからだ。
そこからケーズデンキはまだまだ見えなかったけど、道順が分かっているだけ安心感が違う。
雨が降り出す前にどうにか駅までたどり着きたい。
結局2㎞ほどでケーズデンキに到着し(この2㎞も長かったんだよ)、
左へ曲がるとルートインホテルが見えた(!!!)ことで駅が近いであろうことを感じる。
ホテルを見つけて喜ぶとか増々ローカル路線バスの旅みたいだw
ケーズデンキの横を歩く。歩く。歩く。
Hotto Mottoの横を歩く。歩く。歩く。
ルートインホテルを見ながら歩く。歩く。歩く。
ルートインホテルの横を歩く。歩く。歩く。
スーパーベルクスを見ながら歩く。歩く。歩く。
スーパーベルクスの横を歩く。歩く。歩く。
とうとう羽生駅の駅舎が見えてきた!歩く。歩く。歩く。
手前の赤信号で止められるのがもどかしい。
信号が青に変わって歩く。歩く。歩く。
ロータリーの歩道を歩く。歩く。歩く。
そして、とうとう、やっとこさ、到着!!!
左腕のガーミンを見ると81㎞。
全部は走れなかったけど、確かに自分の足で移動してきた!
やったぜ!オレ!
そして、ここまで読んでくれた人ありがとう♪
長かった!長かったねー!
どうにか雨に降られずに暗くなる前に駅に着くことができた。
これで無事に家に帰れる確率がぐーんと上がる。
駅のトイレで着替えて、ホームの自販機で普段飲まないスポーツドリンクを飲んで、
そして電車に乗りこむ。
羽生から久喜へ、そして久喜から中央林間行きの電車へ乗り換える。
寝過ごしたら埼玉県から東京都を越えて神奈川県まで行っちゃうとか鬼畜だなw
気をつけなければと思ったけど不思議と一睡もできなかった。
長距離走の後に電車で帰っている時は、
よくこんな距離を走って(歩いて)来たなーと自分でも思う。
去年のエア柴又2019で、
60㎞走ったものの玉川上水往復88㎞を達成できなかった時と違い、
撃沈したけどやりきった感がある。
自分の力を出し切った感覚とこれからの伸びしろを同時に感じられた、
とても良い撃沈の仕方だったなぁと思う。
こうやって帰りの電車の中で今日1日を振り返るこの時間が好きだ。
長いこと電車に揺られ乗り換え駅に到着。
立ち上がったとたん声が出そうになるくらいの痛みで、「今ココ」を思い出す。
もう少しだけ頑張って家まで帰ろう。
おわり。
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