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一瞬だけのフロー体験 [ランニング]

この間、走っていてコレがフロー状態じゃないか?という体験をした。

『BORN TO RUN]』の中でブルハ、アン・トレイソンが語っていた、
「自分の呼吸の音に耳を澄ますのだ。背中にどれだけの汗の球が浮かんでいるかを知り、(略)
自分の身体に対して感覚を研ぎ澄ますこと以上に官能的なことなんてある?」
という言葉を思い出し、あぁコレがそうかと思った。

履いていたハーフパンツを締めている腰の紐の感覚から、
左前ポケットに入っている武蔵御嶽神社のお守り、
右前ポケットに入っているカード入れとハンカチ、
右後ろポケットに入っている家の鍵、
それぞれが、走って上下動する度にその動きがリアルに感じられた。

「背中にどれだけの汗の球が浮かんでいるかを知」るなんて(自分に)出来るのかな?
と思ってたけど、

出来るんです!

と実感することができた。一瞬だったけど。たぶん10秒前後だろうか。
フロー状態を「超集中モード」ともいうことにも納得。
いかにもそういう感覚だった。

まさか普段のランニングの中でそういう体験ができるとは思ってもいなかった。
命が懸かったような極限状態やエクストリームスポーツの最中、
少なくとも山の中のトレイルを自分の実力以上のスピードで下るとか、
そういう状況じゃないとフロー状態にはなれない気がしていたからだ。

職安通りを神田川への谷を下っている途中というあまりにも日常的なシチュエーション。
しかもキロ5分くらいの誰もが出せるであろうペース。
そんな中でもフロー状態になれる、と分かったのは大きな収穫。
今までやってきたことは間違いじゃなかったらしいと分かって嬉しい。
ちょっとだけ神足歩行術に近づいたような気もする。

一般的に言われているようなランニングハイでドーパミンドバドバという感じじゃないし、
イケナイお薬で多幸感を得るとか苦しみを和らげるとかの依存性は無さそうな感じだった。
「超集中モード」という言葉がピッタリで、
自分の身体(少なくとも体表面)のことはすべて把握できているという状態。
だから絶対この感覚をもう1度味わいたい!とか(味わいたいけどw)、
何としてもフロー状態を自分のモノにするんだ!とか強い欲があるわけではない。

多くのゾーン体験者(アスリートに多いのかな)があの「ゾーン」をもう1度!
と強く願いながらも叶わなかったという話はよく聞くので、
そこのところは気をつけたいと思う。
とにかく無心に、無心に。

この体験を今後どう再現していけば良いのかは謎だけど、
体験したことがない何かを追いかけるよりは大分希望があると思う。
今回、どういう原理でフロー状態になったのかは全くわからない。
いつも通りのランニングの途中でアレ?もしかしてコレは?フロー状態?となっただけだ。

今まで通り淡々と自分を観察しながら走っていくのが一番の近道になるのかなと思ってる。




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タグ:神足歩行術
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