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『ナチュラル・ボーン・ヒーローズ 人類が失った“野生”のスキルをめぐる冒険』 [ナチュラル・ボーン・ヒーローズ]

『BORN TO RUN』の著者の新作『『ナチュラル・ボーン・ヒーローズ 人類が失った“野生”のスキルをめぐる冒険』を読んだ。

ナチュラル・ボーン・ヒーローズ―人類が失った

ナチュラル・ボーン・ヒーローズ―人類が失った"野生"のスキルをめぐる冒険

  • 作者: クリストファー・マクドゥーガル
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2015/08/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


去年の8月に発売されていたのだが、ナチスがどうのこうの、との説明があって、
あまり自分の趣味とは合わなさそうということで読まないでいた。
読み終えてみて、もっと早く読んでおけばよかったと後悔した。

『BORN TO RUN』同様に登場人物と場面展開が多く、読みづらい。
だけど、それらの要素は必要な仕掛けだということは『BORN TO RUN』で学習済みだったので、
最初は我慢してざっと読んでみた。
誰が誰だかわからなくなったりしたけど、読み終えてみるとまぁ面白い。

そしてある程度、話の流れを理解して読み直してみると、
やはりとてつもなく面白い。

大まかに言うと3つの軸から構成されている。
1つ目は、ギリシャ・クレタ島でのナチス将軍誘拐事件の当時の描写と、
それを追った現代のクレタ島での話。
2つ目は、身体を効率よく動かすには、筋肉じゃなくて筋膜を使えということ。
3つ目は、身体を効率よく動かすには、糖質じゃなくて脂肪を燃やせということ。

前作ではナイキが槍玉にあがっていたけど、
今作ではゲイタレード、トレーニングジムや穀物メジャーにまで話が及び、
なかなか壮大なお話になっていて、面白い。

『BORN TO RUN』を読んだ後は、走り出さずにはいられなかっただけだが、
今回の作品を読んだ後は、大きな自己変革を迫られているような気がする。
しかし、その自己変革を成し遂げられれば、
より素晴らしいランニング生活を手に入れられそうな気もする。
それには宗教観とうか倫理観の変更が要るかもしれないので、
ちょっと躊躇してしまっている自分がいる。

『BORN TO RUN』を面白く読めた人には、とにかくおススメできる作品かなと思う。
また『BORN TO RUN』を読んでまだナイキを履いている人にはおススメできないかなとも思う。
自分としては、ちょうど良い時期にこの本に出会えたと感じている。
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